「この子、大人になったらどうなるんだろう」
長女にASD(自閉スペクトラム症)の診断がついた日の夜、布団の中でそれだけを考えていました。
泣いていたわけじゃないんです。ただ、頭の中がぐるぐると。
「普通に就職できるかな」「友達はできるかな」「一人で生きていけるかな」
診断名がついたことへの安堵と、将来への不安が、ごちゃまぜになっていました。
深夜の検索が、不安をどんどん大きくした
診断後しばらく、私はスマホで毎晩調べていました。
「ASD 将来」「発達障害 就職」「自閉症 仕事」
出てくる情報は、バラバラでした。
「ASDの人は○○な仕事が向いている」という記事もあれば、就労率の低さを示すデータも。
「うちの子は就職できたよ」という体験談もあれば、つらい経験談も。
どれが正しくて、どれが長女に当てはまるのか、まったくわからない。
調べるほど、不安が膨らんでいく。気づけば深夜2時、なんてこともありました。
「AIに聞いてみよう」と思ったのは、ほとんど衝動的だった
夫がAIツールをよく使っていて、私も少しずつ試していた頃のことです。
ある夜、検索に疲れて、ふとClaudeに話しかけてみました。
「ASDの子どもが将来、働きやすい仕事ってどんなものがありますか。特性として、集中力が高く、ルーティンが好きで、大人数の場が苦手です」
返ってきた答えに、少し驚きました。
怖い情報じゃなかったんです。
「集中力の高さや、手順通りに進める得意さは、ITのテスト業務やデータ入力、図書館司書、校正などの仕事と相性がよい場合があります。近年は、ニューロダイバーシティという考え方から、こうした特性を積極的に採用している企業も増えています」
スマホで何時間調べても出てこなかった「整理された視点」が、5分ほどで手に入りました。
この回答をもとに、次の診察で主治医に「こういう就労支援って、今から知っておくべきですか?」と聞くことができました。専門家への相談の入り口として使うのが、一番うまい使い方だと思っています。
検索とAIの、決定的な違いに気づいた
検索は、情報を「見つける」作業です。
でもそこには、不安を煽る記事も、希望を与える記事も、古い情報も新しい情報も、ごちゃ混ぜで並んでいます。
しかも検索は、検索した言葉によって出てくる結果が変わる。
「発達障害 就職 難しい」と打てば難しい話が出てくるし、「発達障害 就職 成功」と打てば明るい話が出てくる。
自分が今どんな気持ちで検索しているか、それが結果に影響する。
不安が強い夜は、怖い情報ばかり引き寄せてしまうんです。
AIは、「私の状況」に合わせて整理してくれます。
長女の具体的な特性(ルーティンが得意、大人数が苦手、細かいことへのこだわりが強い)を伝えると、それに合わせた情報をまとめてくれる。
「今の時点で何を知っておけばいいか」を一緒に考えてくれる。そんな使い方ができると知りませんでした。
感情的にならず、淡々と情報をくれる相手がいる。
それが当時の私には、とてもありがたかったです。
ちなみに、私が使っているのは以下のような聞き方です。
「うちの子はASDで、○○が得意で○○が苦手です。将来どんな環境なら力を発揮しやすいですか?」
具体的な特性を伝えるほど、返ってくる情報の質が上がります。ぜひ試してみてください。
将来の不安が、「やること」に変わってきた
AIと話す中で、少しずつ変わっていったことがあります。
「この子の将来はどうなるんだろう」という漠然とした不安が、「じゃあ今、何をしておくといいか」という具体的な問いに変わっていきました。
就労支援の制度、放課後デイの選び方、学校との連携のコツ。
一つひとつ整理していくと、「今日できること」が見えてきます。
不安は消えたわけじゃないです。
でも、不安のまま止まっていた状態から、少しずつ動けるようになりました。
今の私が思うこと
診断後に「AIに聞いてみる」という選択肢を知っていたら、あの深夜の検索地獄は少し短くなっていたかもしれません。
AIは万能じゃないし、医師や専門家の代わりにはなりません。
でも「情報を整理して、冷静に考える」という作業を、一緒にやってくれる存在としては、すごく頼りになります。
長女の将来について、まだわからないことはたくさんあります。
ただ、「わからないから怖い」ではなく、「わからないから調べていこう」と思えるようになったのは、確かです。
次回は、実際にAIをどう育児記録に使っているか、具体的に書いていこうと思います。
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