「ST」という言葉、聞いたことはありますか?
私も数年前まで、まったく知りませんでした。
「言語療法」「言語聴覚士」という言葉さえ、子どもに関わるまで縁がなかった言葉です。
今回は、2人のASDっ子を育てる中で経験してきた、STとの関わりをお話しします。
「STの検査をしてみては」と言われた日
最初にSTという言葉が出たのは、長女の療育の先生との面談でした。
「発音が少し、通常の発達のプロセスと違う気がして」
え、言葉に遅れはないと思っていたのに。
そもそもSTって何?という状態でした。
調べてみると、STとは言語聴覚士(Speech-Language-Hearing Therapist)のこと。
言葉・聞こえ・食べることに関わる国家資格の専門職で、リハビリや療育施設などにいる先生です。
「言葉の練習をする人」というイメージでしたが、それだけじゃなかったのです。
「びかん」が「みかん」になるまで
次女のSTが始まったのは、保育園のころ。
発音が少し不明瞭で、専門家に見てもらうことになりました。
初めて立ち会ったセッション、先生が絵カードを見せながら発音チェックをしていました。
「これは?」
「びかん」
「そうだね、みかんだね」
「りんご」が「いんご」、「ケーキ」が「ヘーキ」。
間違えながらも一生懸命声に出す娘の様子は、正直ちょっとかわいかったです。
でも笑い飛ばせないのは、本人は正しく言えているつもりだということ。
自分の発音がどう聞こえているか、認識できていない状態なのだと教えてもらいました。
少しずつ、少しずつ練習を重ねて。
「びかん」がちゃんと「みかん」と言えるようになったとき、地味にじーんとしました。
STって「言葉」だけじゃなかった
次女のST担当の先生が、あるとき感覚過敏についてこんなふうに説明してくれました。
「ミラーボールがギラギラ光って、爆音の中にずっといるようなもの。脳が常に感覚を処理し続けて、疲れてしまうんです」
この言葉が、すごく腑に落ちました。
娘が学校から帰ってきたあとに崩れやすいのも、外では頑張っているせいなのだと。
STのセッションでは、発音の練習だけでなく、口の体操・舌の動き・感覚の受け取り方も扱っていました。
言葉って、口だけの話じゃないんだ。
身体全体の感覚と、ずっとつながっているんだ。
それを実感したのは、STを通じてでした。
余談ですが、次女は偏食もひどくて。
「食べること」もSTの先生に相談できると聞いたとき、「えっ、そこまで?」と驚きました。
噛み方・口の使い方・感覚的なしんどさ。全部つながっているんですよね。
STを知らなかった親に届いてほしい
正直、「うちの子はそこまでじゃない」「様子を見てもいいか」と思う気持ち、すごくわかります。
私も長いこと、そう思っていました。
でも早い時期から専門家の目を借りることで、子どもが「うまく伝えられた」という経験を積み重ねられる。
それが自信にもなるし、生活のしやすさにもつながっていく。
STという選択肢、頭の片隅に置いておいてほしいなと思います。
気になる方は、まずかかりつけの小児科や地域の保健センターに相談してみてください。
そこから療育施設や発達支援センターを紹介してもらえます。
ママゴトラボについて
ASDの子育て・AI活用・ライティング・プログラム制作について発信しています。
ホームページでは、サービス紹介やブログ記事もまとめています。
👉 https://mamagotolab.com
ライティング・ツール制作・プロジェクトマネジメント支援のご依頼はCoconalaからお気軽にどうぞ。
👉 https://coconala.com/users/5986442
記事執筆・自動化ツール、お気軽にご相談ください
ブログ記事のライティングや、GAS・Pythonを使った小さな自動化ツールの制作もお受けしています。まずは気軽にメッセージをどうぞ。
ココナラで相談する →